ヴィンテージピックアップの秘密を科学の視点から解き明かすことで、
様々な時期の優れたピックアップを再現するために必要なレシピと適切な材料を見つけ出した
科学者としての透徹した眼差しと最高の音に対する強い情熱が作り出した
それが Ron Ellis Pickups です。
“「どのようにすればサウンドのことを語ることができるのか。」「どのようなサウンドを求めているのか。」「模索しているのはどのようなものであるか。」「どのようにすればその求めているサウンドのことを言い表すことができるのか。」どれも難しい質問ばかりです。ギターのピックアップのことが話題に上るとき、構造のことはうやむやになりがちです。
しかし…
私たちには Ron Ellis がいます。
彼が作るピックアップには私が望むすべてのものが備わっています。すべてがどのように語ればよいのか分からないもので、謎に満ちた不思議なものです。私は感激のあまりノックアウトされてしまいました。”
– Bill Frisell
“Ron Ellis は世界で最も音楽的なピックアップを製作する人物です。彼が作るピックアップを搭載すれば、あらゆるギターの本質が明らかとなります。彼の音についての考え方は私が理想とするギターサウンドの礎をなします。
Ron Ellis が作るどのピックアップにも、言葉にできないほどの立体感、複雑さ、美しさ、有機性が備わっています。プレイヤーが演奏した音は勿論、その余白でさえも増幅させることができます。
彼のピックアップが持つ透明感と浮遊感により、ギターが発する歌声がアンプから飛び出るような素晴らしい特性を持ちながらも、ギターサウンドをどのような音楽環境にも溶け込ませることができます。
Ron Ellis は音と空間を支配する達人です。”
– Julian Lage
単体:¥73,700(税込) / セット:¥146,300(税込)
カスタムセット:¥146,300(税込)
※ セットでご注文の際は、Neck と Bridge をそれぞれご指定ください。
※ Neck は、「Standard 2-wire」もしくは「3-wire」に対応しています
– Neck Pickup –
Julian Lage の所持する 1954 年製テレキャスターの Neck ピックアップを再現しています。
Standard Plus よりコイルのターン数を少なくすることで、ミドルを綺麗にカットし、高域と低域が強調されたサウンドを生み出します。
Julian Lage は所有する 2 本の Nachocaster に Standard Plus JL を搭載しています。
クラシックなヴィンテージトーンに加え、ハイミッドとクリアな高域が特徴です。
まるでテレキャスターとストラトが混ざったかのようなワイドレンジなサウンドで、非常に汎用性が高く、あらゆる音楽スタイルに対応します。
50 年代、60 年代当時の素材を使用したハイブリッド構造のピックアップです。
Standard Plus と Mid Tall の両ピックアップの良いところを見事に合わせ持つことで、幅広いトーンレンジが特徴です。
– Bridge Pickup –
皆が思い描くブラックガード期のテレキャスターサウンドの特徴を幅広く再現しています。
ガッツがありながらもウッディかつ色気のあるサウンドを奏で、クラシカルな美しいコンプレッション感と華やかさが全体的に感じられます。
Vince Gill、Julian Lage、Steve Wariner、Brent Mason、Jimmy Olander が奏でるトーンを思い浮かべてみてください。
ブロードキャスターに搭載されていた当時のピックアップを忠実に再現しています。
基音に対して美しい倍音が包み込んでいるかのようなサウンドが特徴で、ブロードキャスター特有のトーンキャラクターとバイト感を見事に再現しています。
52T に比べ、ハイミッドとトップエンドの倍音成分が少し多い反面、ブラックガード期の美しいコンプレッションと音の華やかさも合わせ持っています。
Roy Buchanan、Keith Richards、Mike Campbell のサウンドを想像してみてください。
52T に比べ、より落ち着いたサウンドで、50 年代後半から 60 年代中盤のクラシカルでドッシリしたサウンドとフィーリングを持ちながら、美しいベルのような響きも兼ね備えています。
まさに、ロックンロールの定番であるベーカーズフィールドサウンドや R&B のサウンドとも言えるでしょう。
Roy Nichols や Steve Cropper のサウンドを思い浮かべてみてください。
52T と 60T を 1つのピックアップにブレンドし、それぞれのピックアップの良いとこ取りをしたようなサウンドが特徴です。
E、A、D 弦ではより基音を感じることができ、G、B、E 弦ではしなやかさの中に、美しいコンプレッション感と華やかさを感じる事ができます。
単体:¥49,500(税込) / セット:¥146,300(税込)
カスタムセット:¥146,300(税込)
※ 「Standard」もしくは「Lefty」、「RWRP」もしくは「Non-RWRP(Middle Pickup のみ)」に対応しています。
ストラトキャスターがデビューした1954 年当時のピックアップを忠実に再現しています。
54 年から 55 年中期のピックアップは、それ以降に作られたピックアップに比べ、マグネット材、ポールピースのスタッガード、ワインディングパターンがそれぞれ異なります。
美しいコンプレッション感と、華やかで豊かな倍音、そしてダイナミックでヴィンテージ感の溢れるサウンドが特徴です。
50 年代半ば(55 年中期)から50年代後半にかけてのストラトサウンドを忠実に再現しています。
クリアでありながら、力強さと切れ味の良いサウンドで、甘く、ベルを思わせるようなトーンも持ち合わせています。
Jimmy Vaughan、Anson Funderburgh から、現在の Josh Smith や Kark Fletcher のようなサウンドまで、幅広い音楽ジャンルに対応しています。
60 年代初期から中期にかけてのクラシックなストラトサウンドが特徴です。
Doyle Bramhall II が所有しているオリジナルの 64 年製ストラトキャスターのピックアップを測定し、開発しました。
57S よりも少し丸みがあり、音に深みがあるトーンで、驚くほどの透明感と音の分離感を合わせ持っています。
Doyle Bramhall II や Kirk Flethcer をはじめ、ナッシュビルや LA で活躍する多くのアーティストがこの 64S を使用しています。
64S に比べ、より ホットになるようワインディングされたバージョンで、60 年代中期頃のピックアップに多く見られた、パンチのあるトーンとより強調されたミッドレンジが特徴です。
まるで SRV を思い起こすようなテキサス・トーンを生み出します。
単体:¥82,500(税込) / セット:¥165,000(税込)
カスタムセット:¥165,000(税込)
※ カバー付き(Classic Nickel / Gold)、カバーなし、お好みのボビンカラーのコンビネーション(Black / Zebra / Bone)をご指定ください
※ 「49.2mm Standard スペーシング」もしくは「52mm F スペーシング」、「Short leg」もしくは「Long leg(49.2mmのみ)」、「Standard 2-wire」もしくは「4-wire」に対応しています
2012 年に Lee Roy Parnell シグネチャーレスポール用として初めて生産されました。
Lee Roy Parnell と Gibson Custom Shop と協力して、Duane Allman の 57 年製ゴールドトップのレスポールに搭載されていた(後に 59 年チェリーバーストのレスポールにも搭載された伝説のピックアップ)PAF を元に開発しました。
クリアで歯切れがよく、そして豊かなミッドレンジと倍音を持つ本物の PAF サウンドを生み出します。
60 年代初頭から後期の ES モデルに使用されていたパテント時代のハムバッカーが元となっています。
他のモデルに比べ、より基音を感じることのできるピックアップで、シングルコイルのような軽快なサウンドが特徴です。また、音楽的で、ギター本来の自然なサウンドを再生する事に優れているので、セミホロウタイプのギターとの相性が良いです。
サウンドキャラクター及び出力的にも LRP と Signature の中間となっています。
究極のハムバッカー・スタイルのピックアップを作るため、独自のレシピで作られています。
Ron の好むクリアなシングルコイルのようなサウンドとフィーリングを合わせ持つ PAF を目指し、素材に拘り、アンプに送られるミッドレンジの信号を少なくする事で、最高にクリアで明瞭な “Best of Best” な PAF サウンドとフィーリングを実現しています。
単体:¥73,700(税込) / セット:¥146,300(税込)
※ P-90 タイプは、ピックアップカバースタイル(Dog Ear / Soapbar)、カラー(Black / Bone)をご指定ください。
Julian Lage の使用している Collings 470 JL に搭載されているピックアップです。
優れた明瞭さ、音の分離、アコースティックのようなキャラクターと感触を備えています。
ポールピースピッチは、Neck が 47.5 mm、Bridge が 50.5 mm で、ポールピース(マグネット)はピックアップの中央に配置されています。Gretsch Duo Jet の Dynasonic に適合するサイズです。
Ron Ellis Pickups 各種製品は以下の取扱店にてお求めください。
Ron Ellis は、60 年代~ 70 年代に音楽が盛んだったサンフランシスコの音楽一家に生まれました。
彼の父親は、若い頃にオクラホマでプロのミュージシャンとして活躍し、Bob Wills and the Texas Playboys、Jimmy Wakely、The Bell Boys 等と共演をした経験もあります。
また、彼の兄たちもソングライター兼ミュージシャンで、ベイエリアで人気のあったバンドに所属していました。そのため、Ellis 家はいつも音楽で賑わっており、リハーサルやレコーディングなどにやってくるミュージシャンたちが常に集まっていました。
このような環境で育ち、この時代の素晴らしい音楽と楽器のサウンドを体験することが出来た Ron の興味は、月日が経つにつれ情熱へと変わっていくのでした。
ギタープレイヤーであると同時にコレクターでもあった Ron は、現在製造されているギターよりも、50 年代~ 60 年代に製造されたギターの方が素晴らしいサウンドを奏でる理由に常日頃から興味と関心を抱いていました。
そういった中で、彼の興味と関心は、2004 年にハリウッドの一軒のヴィンテージギター店を訪れた際により一層深まります。
1950 年製の Fender Broadcaster をヴィンテージの 5B3 Tweed Deluxe アンプに繋いで弾いたサウンドとレスポンスに Ron は強い衝撃を受けました。その結果、ヴィンテージギターのサウンドとフィーリングを正確に解き明かすための長い旅に導かれることとなりました。
国家核融合エネルギープログラムに 35 年以上携わってきた Ron には、材料と機械設計にまつわる幅広い技術的な素養があります。
このような知識があったおかげで、Ron はハイテク機器・技術を駆使することで、50 年代 60 年代のヴィンテージギターの電装パーツ(特にピックアップを分解)の構造を分析し、そこから製造方法などを細かく調べることができました。
Ron は自宅を工房にして、たった 1 人で Ron Ellis Pickups のビジネスを 2005 年にスタートしました。
その後、息子の Alan の助けを借りて、Ron はゆっくりと慎重に会社を現在の 5 人のチームにまで成長させました。
Ron Ellis Pickups はカリフォルニア州カールスバッドにおいて、自社の製品と音楽を深く愛する 5 人のチームの手により、丁寧に手作りで組み立てられています。
彼らが作るピックアップの製造過程に近道や妥協はなく、Ron が自身の小さな店舗で最初に開発した時と同じ厳格な基準で作られており、全てのピックアップは、次の製造工程に進む前に丹念にチェックされます。
また、各種のパーツはカスタムメイドで、Ron が探求したヴィンテージの仕様に合わせて製造されています。
50 年代と 60 年代に作られたピックアップが持つ本物のヴィンテージサウンドを手に入れるために、Ron Ellis Pickups はピックアップ製造にかかるコストを惜しみません。
一人ひとりのニーズに合わせて可能な限り最高のトーンが得られるようお手伝いをさせていただきます。
– Ron Ellis Pickups Factory Tour –